Pyotr IlyichTchaikovskyピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

ロシア·1840 – 1893

Biography

19世紀ロシアを代表するロマン派の作曲家。法律学校を卒業して法務省の官僚として働いた後、サンクトペテルブルク音楽院に入学し、本格的に音楽の道へと進んだ。ロシア特有の民族的な情緒と西欧の伝統的な形式美を見事に融合させ、ロシアの作曲家として初めて国際的な名声を獲得したことで知られる。

誰もが耳にしたことのある流麗で甘美な旋律と、劇的かつ色彩豊かなオーケストレーションが持ち味。代表作には『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』といった三大バレエのほか、数々の交響曲、協奏曲、オペラなどがある。

一方で非常に繊細で神経質な性質であり、自身のセクシュアリティに関する葛藤や、わずか数週間で破綻した結婚生活など、私生活では多くの精神的苦悩を抱えていた。

そうした内面的な絶望や運命への抗いが、彼の集大成ともいえる交響曲第6番『悲愴』などにみられる深く悲劇的な音楽表現へと昇華されている。

また、富裕な未亡人フォン・メック夫人から「生涯一度も直接顔を合わせない」という条件のもと、13年以上にわたって手紙のやり取りのみで多額の資金援助を受け、作曲に専念した特異なエピソードでも広く知られている。

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