France

Pierre-Auguste Renoir

Pierre-Auguste Renoir

1841 – 1919

フランスの印象派を代表する画家の一人。リモージュの仕立て屋の家に生まれ、10代の頃はパリの磁器工場で皿に花束の絵付けを行う職人として働いていた。

その後本格的に絵画を志して画塾に通い、そこでモネやシスレーといった仲間と出会ったことで、のちの印象派結成へとつながる新しい表現の探求をスタートさせた。

キャリアの序盤は前衛的な手法が画壇から理解されず、絵が売れない不遇の時代を過ごした。

しかし、1890年代に入ると古典的な要素も取り入れた独自の安定した画風へと到達し、1892年に代表作『ピアノを弾く少女たち(ピアノに寄る少女たち)』がフランス国家に買い上げられたことで、巨匠としての地位を不動のものとした。

何気ない日常のひとこまや、女性、子供の姿を温かな視点で切り取った作風が持ち味である。
光に包まれた柔らかな肌の質感や、赤や緑といった補色関係にある色に白を混ぜて調和させる明快な色彩表現を駆使し、人生のなかにある永遠の幸福の瞬間をカンバスに落とし込んだ。

「女性の画家」と称されるほど女性をミューズとして愛し、丸みを帯びた健やかな体つきや、血色の良いバラ色の肌の表現に強いこだわりを持っていた。

晩年は重いリウマチの悪化によって身体の自由が奪われていったが、南仏のカーニュに移り住み、皮膚が擦れないよう手に布を巻いて筆を握りながら、穏やかで理想的な世界を描き続けた。
さらに、助手の協力を得て彫刻という新たなジャンルにも挑戦しており、生涯にわたって尽きることのない創作意欲を燃やし続けた。

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