Spain

Diego Rodríguez de Silva y Velázquez

Diego Rodríguez de Silva y Velázquez

1599 – 1660

スペイン・バロック期を代表する画家であり、セビーリャに生まれマドリードで没した。フェリペ4世に深く寵愛され、40年もの長きにわたりスペイン宮廷の第一画家として君臨しただけでなく、晩年は王宮の配室長(宮廷内の空間や行事を管理する要職)にも就いていた。同時代のルーベンスが享受したような自由な制作環境とは異なり、宮廷画家としての厳格な義務や制約の中にありながら、彼の表現技法は極めて革新的であった。

特に後年の作品では、近くで見ると荒く素早い絵の具のタッチでありながら、一定の距離を置いて見たときに初めて鮮やかな立体感や統一感が浮かび上がるという、印象派を先取りするような独自の視覚効果を確立した。宮廷肖像画に求められる伝統的なポーズや格式を守りつつも、モデルのありのままの生命感や内面を描き出すことに完璧なバランスで成功しており、『ラス・メニーナス(女官たち)』や一連のマルガリータ王女の肖像など、西洋美術史に燦然と輝く傑作を数多く残している。

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