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Herbert James Draper

Herbert James Draper

1863 – 1920

ヴィクトリア朝後期から20世紀初頭にかけて活躍した、新古典主義を代表する画家。ロンドンの王立芸術院(ロイヤル・アカデミー)やパリのジュリアン・アカデミーなどで研鑽を積み、イギリス美術の豊かな物語性に、フランスで培った流麗なデッサン力と洗練された光や色彩の表現を融合させた独自の画風を確立しました。

古代ギリシャ神話や文学、歴史を主なテーマとし、とくに海のニンフ(妖精)など、男女の裸体を官能的かつ優美に描き出す手腕で高く評価されました。

なかでも、墜落したイカロスと彼を悼むニンフたちをドラマチックに描いた代表作『イカロスの哀歌』(1898年)は、1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞し、彼に国際的な名声をもたらしました。

キャリアの後半は、人々の好みの変化によって神話画の需要が低下したため、肖像画へと軸足を移し、そこでも人気画家として成功を収めています。

生前はロイヤル・アカデミーの正会員に選出されることはなく、没後は美術史の表舞台から長らく忘れ去られていましたが、近年になってその卓越した技術と古典主義の集大成としての魅力が再び脚光を浴びています。

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