France

マクシミリアン・リュス

1858 – 1941

フランスの新印象派(ネオ・印象派)を代表する画家。

パリの質素な家庭に生まれ、初期は版画職人の見習いとして技術を磨いた。1887年にアンデパンダン展に出品したことを機にスーラやシニャックらと出会い、点描を用いた分割主義の技法を取り入れるようになる。

光と色の強いコントラストの表現を得意とし、夜景や夕暮れの風景、パリの市街地やセーヌ川、南仏サン=トロペの港などを色彩豊かに描き出した。

一方で、無政府主義(アナキズム)の思想に深く傾倒し、政治的な理由で投獄された経験も持つ。

労働者に対する強い共感から、近代都市の建設現場やベルギーの工業地帯などを題材に選び、過酷な環境で働く人々の尊厳や力強さを、感傷を排して描き出したことも大きな特徴である。

後年は厳密な点描理論から徐々に離れ、自らの直感に従ったより自由で力強い筆致へと画風を変化させていった。生涯にわたりアンデパンダン展に出品を続け、のちに副会長や会長を歴任するなど、当時の美術界の発展にも貢献した。

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